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TOMBOW Design Collections ZOOM414


トンボ鉛筆の筆記具高級ライン、デザインコレクションのニューモデルにして初のマルチペン、ZOOM414をご紹介します。



パッケージです。
紙の箱にいつものカンペンケース。付属の説明書もいつものものに414の分が追加されています。
日本語表記です。



カンペンケースをオープン。こんなかんじです。
本体の隣は付属のスタイラスリフィルです。



本体です。
色は少々迷いましたが、クリップがブラックなのでシルバーボディにアクセントとして映えるかとおもい、
今回はシルバーをチョイスしました。
サイトの情報によると真鍮素材に塗装をしているようですが、細かい凸凹があり「ツルッ」というより「サラッ」とした仕上がり。
この仕上げは日光の元よりも、室内の照明で陰影がついたときにとても印象的に見えます。

●左写真
軸先端から後端までワンモーションのシンプルボディに
ブラックのクリップが印象的です。
蛍光灯の下だと塗装のせいか、陰影が映えキレイです。

●右写真
少々見づらいですが、段のついた軸が分かるとおもいます。
でも実際は見た目そんなにかんじません。



ペン軸後端部分です。
クリップのディテールが分かるでしょうか?。
こちらも軸と同様の塗装が施され、仕上がりはキレイです。さらに赤ラインでアクセントが。
クリップはバネが仕込まれた可動式。
表記は写真のとおりメーカー名のみ。モデル名は見あたりません。



この表記はナゾです。(笑)
メーカーさんに問い合わせてみます。



ペン先の出し入れは軸を回転させることで行います。
「カチカチ」と節度ある機構で、ガタ付きはほどんどありません。
また、回しすぎ?のストッパーは無く、右回転左回転、
どちらからでもエンドレスに回転させられます。

インク色はペン先の色で識別します。(LAMY M21リフィルの仕組みと同じ)
つかっているうちに判別のための塗装色が剥がれそうなのが少々心配。

●写真左
黒ボールペン先です。(BR-VS33 0.7mm)
このリフィルのZOOMを2本持っていましたので、書き味は保証済み。
特徴は特にありません。普通につかえ、普通に書けるリフィルです。

●写真左中
赤ボールペン先です。(BR-VS25 0.7mm)
黒リフィルの色違いです(このリフィルは黒と赤のみ)。
ちなみにゼブラ4Cリフィル互換です。

●写真右中
シャープペンシルです。(0.5mm)
マルチペン特有のノック時の前後の出入りは少々ありますが、
問題なくごくごく普通につかえます。

●写真右
PDAなどで利用するスタイラスリフィルです。(SK-VY)
本体を分解して、黒、赤いずれかのリフィルと交換してつかいます。



しっかり消しゴムがついています。
一般的な「抜き差し」ではなく、あえてねじ込み式となっています。
キャップは2回転程度で取り外し。
たぶん、キャップを納めたときの継ぎ目のないフォルムを考慮した結果?のディテールではないでしょうか。
緻密な切削加工やキレイなメッキ仕上げを楽しめる部分です。



スタイラスリフィル本体です。先端チップは蛍光黄。
裏面になぜか?「SWISS MADE」と印字してあります。



414解体の図。
マルチペンの分解にありがちな「おっかなびっくり」はありません。
ちょっとチカラが要りますが、ペン軸を引っ張るだけのカンタン作業です。
リフィル交換や、シャープ芯の補充(写真の白いパーツを引っ張るだけ)は容易です。



システム手帳に装着。
特筆すべきはミニ6バインダーとの相性です。
まるでミニ6バインダーで利用することを想定したような
ペン軸の太さと長さが絶妙です!
個人的にもっとも感動した部分ですよ♪

●写真左
現在試用中のバイブルサイズのバインダーです。もちろん余裕。
クリップにバネが仕込まれているので、しっかりとホールド。

●写真中
ミニ6サイズのファイロファクスです。
ペンのクリップまでは届かなくとも、良好なホールド感。
長さもピッタリ、はみ出しません。

●写真右
伊NAVAのミニ6バインダーです。
ペンホルダーがラバーなのですが、ペン軸の太さが絶妙で
「するり」と入るうえにホールド感も良好。感激♪



ペンをいくつか並べてみました。(日本 vs ドイツ 笑)
太さや長さの参考になるでしょうか。

ちなみに、414の下はすべてマルチペン(複合筆記具)。上から4本目は
ロットリングのトリオペン・インプット(旧型 スタイラスリフィル付き)
その下は、ラミー トライペン(蛍光リフィル付き)
赤いのは ラミー サファリ ツイン です。

黒く重厚なドイツのマルチペンにくらべ、414の外観は繊細でスッキリした印象。
(414のブラックはどうなんでしょうか?)



引き出しの奥からPDAたちも参上♪(笑)
これを機に復活するか?!

(余談:古い話ですがPalm社、OSの開発部門?が日本企業に買収されたようですね)



最後に大きめの全景を一発
あとは本物とご対面願います。m(_ _)m


【個人的感想】

数日間つかってみて「ごくごく普通につかえるペン」というのが、わたしの印象です。
見た目の派手さやギミックなどは皆無ですし、一見するとニューモデルなのに比較的地味。

しかしこの「普通につかえる」というのには、マルチペンにありがちな「カチャカチャ音が少ない」とか、
「システム手帳のペンホルダーを選ばない(合わないのもあるとおもいますので、試してくださいね)」とか、
もちろんリフィルも普通に筆記できるとか、趣味の領域だけではなくしっかり実用を考慮していることが含まれています。
デザインや機能などに突出した部分がない分、バランスがとれているんですね。

もちろんこのモデルも数年スパンでの販売を見越してデザインされているのでしょうから、
「飽きがこない」というのも重要なキーワードだったとおもいますし、
日本はもちろん何よりヨーロッパのユーザーに受け入れられる「ものづくり」が求められたとおもいます。

高級ラインのマルチペンとしては後発の発売ですし、もちろん他社製品を研究のうえ開発されたものでしょうから、
その結果として日常でストレス無くつかえる製品として仕上がっているとおもいます。
マルチペンをお探しの方で、用途を考慮して(携帯方法など)お選びになるときに、
このペンが候補にあがってくるのではないでしょうか?

さあ、この414が日本で、ヨーロッパでどう評価されていくのでしょう?


参考リンク:     TOMBOW Design Collections      TOMBOW EUROPE


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